店舗運営を効率化できる!?IoT事例

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店舗スタッフは人材が不足しているといわれています。飲食店においては55%の店舗が「人材不足である」と回答しているアンケートもあります。[帝国データバンク資料より]

人材不足により、スタッフ教育が行き届かなかったり、オペレーションが回りにくかったりして顧客満足度が下がり、来店客が減る…ということになったらまさに負の連鎖。店舗運営を効率化するために、ITが様々な形で関わっています。
POSレジシステムは会計・経理部門を支援するシステムですし、フランチャイズチェーンなどでは本部と店舗をつなぐ運営システムが運用されています。注文を正しく厨房に伝えるオーダーエントリーシステムや、店舗の予約を行う予約システム、在庫管理を行うシステムなど、業種に合わせた多種多様なシステムが店舗運営を支えているのです。>>OrangeTabletシリーズ

さて、昨今話題の「IoT(=Internet of Things)」。飲食店や小売店で使えそうな、より効率的に店舗運営が行える製品・サービスもリリースされてきています。そんな事例を集めてみました。

1.スマホをペーパービーコンに置くだけで注文「put menu」

ペーパービーコンを活用したオーダーアプリ「Put menu」。飲食店や宿泊施設などで、アプリを通じて注文ができる仕組みです。
アプリは多言語対応しており、スタッフが外国語を話せなくても、正しく注文を取ることができます。

スマホにアプリをダウンロードすると、位置情報によって付近の飲食店を検索。BluetoothをONにします。これで、Put menuが使える飲食店のメニューを店舗に着く前にゆっくりと選ぶことができます。お店に着いたら注文画面を開き、「注文する」ボタンを押してペーパービーコンの上に置くだけ。
お客様は「店舗に着く前にメニューを選べる」「注文はスタッフを呼ばなくてもいい」という時短ができます。
店舗側は「オーダーを取りに行かなくてもよい」「外国人観光客にもきちんと接客できる」「ターゲット拡大による売上アップ」などがメリットになります。

2.グラスを置くだけでおかわり注文「おかわりコースター」

「Put menu」はアプリダウンロードの必要がありましたが、この「おかわりコースター」は飲み終わったグラスをテーブルに設置してあるコースター型の機器に置くだけで、おかわりを注文することができます。

グラスの底にセットされているLEDランプの信号をカメラで読み取り、自動で厨房に注文が通る仕組みです。
お客様は「店員が来ない、注文したものが来ない」イライラが解消されます。注文に関わる時間を短縮でき、スマートに宴会を続けることができます。
店舗側は「注文と配膳だけで精一杯」「もっと接客に気をくばりたい」接客品質を上げ、おかわりが増えることによる売上アップも見込めます。

おかわりを頼むだけなら、店員さんの手をわずらわせなくてもいい、と思うとお客もお店も笑顔になりそうな製品です。

3.パンをカメラで撮影してお会計「ベーカリースキャン」

画像認識の技術を使った会計レジシステムが「ベーカリースキャン」。
トレーの上に置かれたパンを真上から撮影し、パンの形状を認識して一瞬で会計を行います。

点数が多くなると会計に時間がかかってしまいがちですが、ベーカリースキャンではトレー上の商品を一瞬で認識して会計できるため、レジ精算の時間を短縮できます。似たようなパンでもきちんと認識してくれて、さらに間違っていても手動で修正入力を行うことで認識の精度を上げることができるのです。
お客様は「会計の時間が短くなる」「レジ待ちも短くて済む」「買い物の内容を画像で確認できる」などのメリットがあります。
店舗側では「パンの名前と価格を全部覚えなくてもよくなる」「レジ精算を効率化して回転率アップ」「POSレジの分析機能によって効率的な生産が可能」など、人材教育、経営部門での効率化が図れます。

タイムセールなどでレジが行列になりがちなパン屋さんには有効な製品ではないでしょうか。

4.スマホがスタンプカードがわりになる「PAS+(パスタス)」

スマホアプリをダウンロードし、店舗でスタンプを「ポン」と押してもらう。デジタルなのにちょっとアナログな感じもする「PAS+」は、スマホアプリがスタンプカードの代わりになります。

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スタンプカードは、小売店や飲食店にとってはサービスの一環であり、スタンプを集める楽しさや特典を受けられることでリピート客を獲得する昔ながらの方法ですが、いろいろなお店のスタンプカードだらけでお財布がパンパンになってしまい、スタンプカード用のホルダーやウォレットが増えてしまった人も多いのではないでしょうか。
お客様は「財布がスッキリ」「スタンプカードを忘れたり失くしたりしなくてすむ」スマートに特典が受けられるメリットがあります。
店舗側では「カードのコストを下げられる」「来店客の動向を知ることができる」ツールとして利用できます。

5.在庫がないお店が実現?「マイ・ショッピング・コンシェルジュ™」

最新のデジタル技術を活用した多言語対応・オムニチャネル型の販売・販促ソリューション。タッチパネル型デジタルサイネージで、商品選択や情報検索が店頭で行えます。

スマホアプリと連携させ、情報の配信メディアとしての活用はもちろん、Beaconと連動させれば、デジタルサイネージに近づくだけで自動認証される「会員カード」としても、アプリを使用できます。
お客様は「実際に品物は見たいけど、受け取るのは自宅にしたい」「新着情報を早く取得したい」「あちこちの店舗を見て回らなくてすむ」など、買い物に対する選択肢が増えます。
店舗側は「実店舗にとらわれない新しい売場を作れる」「ターゲットに合った情報提供ができる」「多言語対応のスタッフを置かなくていい」など、新しい販売の形を提供することができます。

マイ・ショッピング・コンシェルジュ™が店頭にずらりと並び、陳列されている品物はサンプルのみ、という新しい店舗が生まれるかもしれません。

まとめ

いかがでしたか?
ITからIoTへ、小売店や飲食店も先端技術を使った店舗運営をする時代になりつつあります。
そしてこれらの新しいサービス・製品は、単なる店舗運営の効率化だけでなく、お客様の顧客満足度を上げる目的も含んでいることにも注目です。技術だけでは、お客様は満足されません。高い接客品質を保ってこその効率化なのではないでしょうか。